自社を守るための不正調査の基礎知識 - 不正調査の全体像
2010年前後を境とした社会のコンプライアンス意識の高まりを背景に、不正・不祥事があった場合には、説明責任を十分に果たすことが求められるようになってきています。実際に不正が発覚した場合には、混乱を極める中で、迅速かつ正しい調査対応が必須となります。本講座では、昨今の企業の不正・不祥事の傾向、不正調査の目的と全体像、本件調査と件外調査の概要など、「不正とは何か」から説き起こし、不正調査の基礎知識を解説します。
テーマ
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1. 企業を取り巻く環境
- ・上場企業における不正・不祥事の公表件数
- ・組織への影響 個人への影響
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2. 不正調査の全体像
- ・不正調査の目的
- ・調査の全体像
- ・不正調査チームの条件
- ・調査委員会の体制
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3. 本件調査の進め方
- ・八何の原則:5W1H + With Whom & To Whom
- ・仮説検証アプローチ
- ・主な調査手法
- ・調査手法と内容
- ・調査における制約事項(例)
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4. 件外調査の進め方
- ・件外調査の必要性と制約
- ・件外調査:設計の流れ
- ・人・拠点・手口アプローチ
- ・他件調査:設計の流れ
- ・販社での架空売上の調査(例)
- 標準学習時間
- 35分
- 受講期間
- お申込み日より12ヶ月間 ※クレジット払いは決済後すぐに、コンビニ払い及び請求書払いは着金確認後に視聴開始となります。
講師
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Partner 垂水 敬
有限責任監査法人トーマツに入社し、法定監査業務を経験した後、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社にて様々なM&Aや事業再生・再編プロジェクトに従事した。現在は、企業の不正調査案件、企業不正からの改善・再生のための内部統制や内部監査の高度化プロジェクト等に従事している。公認会計士・公認不正検査士。
監修
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Partner 中島 祐輔
会計不正、品質偽装、贈収賄など様々な不正・不祥事事案に調査委員や責任者として関与。ステークホルダー対応等の危機管理や再発防止策導入などの危機に直面した企業を信頼回復まで一貫して支援している。会計監査を経験後2002年にデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。M&A、企業再生、組織再編など広範な領域でプロジェクトマネジメントの経験を有する。早稲田大学政治経済学部卒 一橋大学大学院経営学修士(MBA)公認会計士。主な実績:大手電機メーカーの会計不正に関する不正調査、再発防止、組織再編等。大手素材メーカーの品質偽装に関する危機対応、再発防止、組織再編等。不動産業、外食業の不正調査委員会における調査委員。製薬業における情報漏洩事案における危機対応支援。情報通信業における反贈収賄コンプライアンスプログラム導入支援 他多数。